DJプロジェクトのロゴやデザインの中に、よく登場するこの「田んぼのマーク」。
四角の中に二本の縦線が入った、どこか素朴で、でも印象に残るこのカタチ。
「これってなに?」と聞かれることがよくあります。
実はこれ、日本の“地図記号”のひとつ、「田んぼ(田)」を表すマークなんです。
元々は「縦線3本」の時代も
昔の地図記号では、田んぼは「井」の字のように二本の縦線が3つ入った形で描かれていました。
けれど、2006年に国土地理院が地図記号を見直した際、よりシンプルに、より視認性を高めるために、二本の縦線が1つに変更されました。
二本の縦線が3つ → 二本の縦線が1つ。
地図記号の進化も、時代とともにミニマルでわかりやすい方向へシフトしているんですね。
なぜこのマークを使っているの?
私たちDJプロジェクトでは、この“田んぼマーク”を象徴として大切にしています。
なぜなら、私たちの取り組みの原点は「田んぼ」だからです。
全国の休耕田を活かして、どじょうを養殖し、地域と自然と食をつなぐ。
この活動の出発点でもあり、象徴でもある「田んぼ」という存在を、視覚的にも分かりやすく、印象的に伝えたい。
そんな想いから、このマークをロゴやビジュアルの中に取り入れました。
ロゴに込めた想い
DJプロジェクトのロゴには、大地で育つ「どじょう」と、そこから広がる大きな流れのイメージが込められています。
黒い曲線は、日本古来の「ひらがなの“ど”」をなぞるように描かれています。
その形の中に、しなやかに泳ぐどじょうの躍動感を表現しました。
この「D」のような形は、D=どじょうを表し、「J=Japan(日本)」へと想いを広げています。
つまり、どじょうから日本へ、地域から全国へ。そんな広がりを象徴するデザインです。
また、ロゴの上にちょこんとある緑の点は、どじょうたちが育つ養殖池を表現しています。
自然と人がつながり、命が循環する場所としての“池”の存在を、ミニマルな形で伝えています。
シンプルな中にも、深い意味と動きのあるロゴ。
それは、私たちの活動そのものを映す、象徴のような存在です。
大地がつなぐ、人と自然と未来
このマークには、シンプルだけれど大きな意味を込めています。
使われなくなった田んぼを、もう一度「いのちの場所」に。
新しい魚が生まれ、日本の食文化が少しずつ豊かになっていく。
その入口に、このマークがあると思っています。
だからこのマークを見るたびに、ちょっとだけ「田んぼのこと」、
そして「どじょうや地域や、食の未来」のことを思い出してもらえたら嬉しいです。
さいごに
地図の中でこのマークを見つけたら、
「ここには田んぼがあるんだな」
「もしかしたら、どじょうも育ってるかも?」
そんな風に想像してもらえたら、きっと楽しいと思います。
DJプロジェクトの田んぼマーク。
ちいさな記号に、大きな意味をこめて、これからも全国に広げていきます。